北海道駒ヶ岳の構造探査(2002年

地質調査や重力異常から推定されていたように,駒ヶ岳山頂直下に南東側から速度の速い領域が舌状に張り出し,これによって駒ヶ岳は大きく三分されています.このような速度構造は山頂付近で発生する地震の震源分布に影響を与えると考えられ,震源を解釈する上で重要な情報が得られました.
図1:駒ヶ岳および周辺地域のP波速度分布.赤い色ほど地震波速度が遅いことを,青い色ほど地震波が速いことを示しています.