火山活動研究分野へのお誘い
北海道は最近(ここ20年あまり)こそ、大きな噴火は起こっていませんが、これまで、多様なたくさんの噴火を経験してきました。さらに、噴火は発生していないものの、表面活動が活発な火山が道内にはたくさんあります。そんな北海道で火山研究を一緒にやってみませんか?
火山活動研究分野では、主に地球物理学的手法い基づいた観測研究を推進していますが、火山研究はそれだけではありません。火山現象を記述する方程式を作り、現象を支配する物理を理解したり(理論的アプローチ)、複雑な方程式を数値的に解くことで火山現象を理解し予測したり(数値計算的アプローチ)、火山現象を実験室で再現し、実際に実験してみて考えたり(実験的アプローチ)、様々なアプローチがあります。自分の得意な手法・考え方を活かして、多様な取り組み方で火山研究に取り組んでみませんか?
最近の卒業生の研究テーマ
博士論文
年度 | 氏名 | タイトル |
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2019年度 | 成田翔平 | 水蒸気噴火前後に発生する火山性地盤変動の多様性 |
2016年度 | 田中 良 | 非噴火時における火山浅部熱水系の時間発展 – 熱水流動数値計算による定量的検討 |
2016年度 | 山田大志 | ブルカノ式噴火に伴う爆発地震と空気振動の研究 |
修士論文
年度 | 氏名 | タイトル |
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2022年度 | 近内雪乃 | 解析的地形補正法と有限要素法を用いた十勝岳の傾斜変動源推定 ―浅部熱水活動の理解にむけて― |
2021年度 | 田中佑樹 | 十勝岳の長周期振動の波形インバージョン解析 |
2021年度 | 西川空良 | 非爆発的噴火の準周期的推移メカニズム解明のための 数値モデルの構築と天然への適用 |
2021年度 | 吉田英臣 | 高粘性マグマ貫入過程解明のための二次元アナログモデル実験 |
2020年度 | 柘植鮎太 | しかべ間歇泉の力学現象および噴出周期性に関する研究 |
2019年度 | 白木友貴 | 2016年7月から2017年7月における 雌阿寒岳北東域の膨張性地表変位の力源推定 |
2018年度 | 小野夏生 | 地震波干渉法解析による雌阿寒岳における地震波速度変化 |
卒業論文
年度 | 氏名 | タイトル |
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2022年度 | 福安幸諸 | マグマ貫入過程に関するアナログモデル実験のレビューと 湿環境を考慮した実験の提案 |
2022年度 | 藤原直哉 | アレイ観測による火山性微動発生源推定について |
2022年度 | 保苅健陽 | 十勝岳の表面活動の定量化に向けて-ドローン写真測量と 主成分分析を利用した画像解析 |
2021年度 | 武田歩真 | 有珠山におけるGNSS観測データを用いた長期的な火山性地盤変動の解析 |
2021年度 | 山口健介 | 地上観測と衛星観測による十勝岳の二酸化硫黄放出率の推定 |
2020年度 | 遠藤大斗 | ドローンで撮影した可視画像と熱赤外画像を用いた 高精度オルソ補正画像作成手法の提案 |
2020年度 | 後藤葉月 | ドローンを用いた樽前山溶岩ドームの可視および熱赤外3次元モデルの作成 |
2020年度 | 酒井祐輝 | TROPOMIを用いた十勝岳の二酸化硫⻩放出率の推定 |
2019年度 | 工藤千聖 | UAVによる樽前山溶岩ドームの3次元地形モデリング |
2019年度 | 西川空良 | 火道変形を考慮した火道流モデルのレビューと提案 |
2019年度 | 丹波俊介 | 1950年代に雌阿寒岳の噴火に伴って発生した地震のすす書き記録の再解析 |
2019年度 | 吉田英臣 | マグマ移動過程の実験的研究のレビュー及びアナログ実験のデザイン ー有珠山におけるマグマ移動過程の推定に向けてー |
2018年度 | 柘植鮎太 | 間欠泉の観測研究に向けた先行研究のレビューと整理 |