火山体構造探査

定常観測網において捉えられる異常現象を正しく解釈し,今まで以上に確度の高い噴火予測や活動評価を行うためには,マグマ活動の舞台となる火山体内部の情報が必要です.このため火山体構造探査が第5次噴火予知計画(1993〜1998)において重要課題に取り上げられました.この探査は,ダイナマイトを使って人工地震をおこし,火山内部を伝わる地震波の伝わる時間や振幅から火山体の内部を推定するものです.

この火山体探査は全国の火山研究者による共同研究として進められています.1994年の霧島火山を始めとして,毎年ひとつずつ実施されています.北海道では2001年と2002年に有珠山と駒ヶ岳で人工地震構造探査が行われ,噴火予知研究や活動監視の基礎となるデータを得ることができました.

1994年 第1回 霧島山 人工地震
1995年 第2回 雲仙岳 人工地震
1996年 第3回 霧島山 人工地震
1997年 第4回 磐梯山 人工地震
1998年 第5回 阿蘇山  人工地震
1999年 第6回 伊豆大島 人工地震
2000年 第7回 岩手山 人工地震
2001年 第8回 有珠山 人工地震
2002年 第9回 北海道駒ヶ岳  人工地震
2003年 第10回 富士山 人工地震
2004年 第11回 口永良部島 人工地震
2005年 第12回 浅間山 電磁気・自然地震
2006年 第13回 浅間山 人工地震
2007年 第14回 阿蘇山 自然地震
2008年 第15回 桜島 人工地震


関連リンク
 火山噴火予知研究協議会のページ